FIFA紛争解決室とは?
簡単に言えば、FIFAのクラブと選手間の仲裁を行う機関です。
Dispute Resolution→紛争解決
Chamber→(立法の)会議場 (裁判所内の)判事室
ということで紛争解決室という訳ですね。
主にクラブから給料未払いなどの問題が生じた際に、選手側を保護し正しい判決を下せるよう2001年に設けられました。
すでに移籍して他国でプレーしていたり、そもそも海外でプレーしている場合にこのような問題が起これば、司法を使って争うのは困難です。
そこでFIFAが間に入り、選手側、クラブ側双方より事実確認を行い仲裁します。
ジョーと名古屋になにがあったの?
以下、名古屋からのリリースです。

本当に簡単な要約をすれば
①ジョーとの契約を正当な理由により解除した。
②この件についてFIFA紛争解決室に委ねている
とのことです。
なのでこの契約解除について、クラブと選手側で何事かのトラブルが発生したと考えられるでしょう。
ではそれはどのようなトラブルでしょうか?
憶測① 契約解除について意見が食い違っている
まず、クラブと選手の間には必ず契約が生じますが、その細部については選手それぞれ細かく異なります。
簡単に考えると

あなたは2020年1月1日から2021年12月31日までの1年契約で、その間の年俸は1500万だよ。

わかりました。よろしくお願いします。
となって成立するのが契約である。
そして今回生じたことは、この契約において

そちら側の都合で契約解除するなら違約金5000万(仮)ね。

分かりました。(クラブ側の都合なら払わないでええんやな)
というように、今回の契約解除がクラブ都合か選手都合かによって争いになった可能性があると思います。
ジョーからすれば、例えば監督とのスタイルの違いから、このチームにいても起用してもらえないことだったりを訴えていたのかもしれませんし
コロナ渦の中で、日本に戻りプレーすることが困難であるという主張も考えられるでしょうか。
名古屋からすれば、ブラジルに帰ったまま戻ってこず、移籍したいから契約解除してくれ、と捉えての契約解除となれば当然選手都合ですよね。
この辺で揉めていると憶測できそうです。
憶測② 契約解除の時期について揉めている
6/22追記
どうやらこちらのケースみたいですね。
ジョー側が給与の受け取りを主張しているそうです。
もうひとつ考えられるとすれば、契約解除の時期について双方思い違いがあるといったケースでしょうか。
コロナ渦でリーグ戦は中断し、ジョーも試合に出ていません。
早い段階で帰国していたこともあり、練習にもどれだけ顔を出していたか定かではありませんが
名古屋からしたらほとんど働いていない選手に対して、ジョーと契約更新を行った1月10日から今日までの給与を払えということであれば、素直に納得できるでしょうか?
ちなみにエルゴラの推定年俸は3億5千万です(笑)
私なら黙ってないですね。
名古屋が、契約解除には合意しているけど、この辺の給与の支払いについて揉めている可能性もあると憶測します。
まとめ
名古屋グランパスがFWジョーと契約を解除した。
しかし、この件についてFIFA紛争解決室に委ねているという。
どうやら名古屋とジョーの間で
契約解除にまつわる違約金か
今日までの給与の支払いについて揉めている可能性がありそうだ。
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