ベガルタ仙台DFシマオマテが右ひざ内側側副靭帯損傷のために
6月16日に仙台市内の病院で手術を受けたことが発表されました。
全治は約8週間。
予定通り回復すれば、8月15日の清水エスパルス戦頃に戻ってくる予定です。
ですが実践復帰はおそらくもう少し後になることでしょう。
ベガルタ仙台はリーグ戦の約1/3をチームの大黒柱であるシマオマテ抜きで戦うことになりました。
悲しい気持ちを抑え、仙台にとってシマオマテの重要性と、代役について紹介します。
ベガルタ残留への道筋を作ったシマオマテ
昨シーズンから加入のシマオマテですが
2019シーズン序盤はコンディションやチーム戦術の問題もあり
なかなか試合で活躍することが出来ませんでした。
もっとも3節の神戸戦でイニエスタ相手に遠慮せず戦い、移籍後初得点を決めるなど
サポーターの心を掴みかけましたが、チームを勝利に導くには至りませんでした。
ボランチでは松下や椎橋が台頭し、6節を最後に出番を失っています。
しかし、シマオが試合に出ずとも仙台の不調は変わりなく、7節から13節までの7試合で2勝5敗。
4バックに変更して勝ちを2つ取れたものの、不安定な守備は変わらず。
シマオは13節の清水戦で久々の途中出場。
この清水戦では3点取りながらも4失点により敗退。
13節終えて仙台は勝点10。ベガサポの誰もが来年のJ2を覚悟したことでしょう。
シマオと仙台に転機が訪れたのは14節の名古屋戦でした。
渡邉監督は守備のテコ入れとして、それまでの大岩常田コンビを一新
シマオマテと平岡康裕の鉄壁CBコンビが誕生した瞬間でした。
この時点で勝ち点24を積み重ねていた名古屋相手に3-1の完勝。
その後も鉄壁の守備を見せ、6月の4戦を4連勝で飾りました。
なんと半分の17節終了時点で2018シーズンよりも多い勝点22を積み上げ
ベガサポの頭にあった降格の二文字を綺麗に跳ね除けてくれました。
シマオ平岡コンビと、それ以外の時で成績の差がすごい
シマオの相方は平岡。2CBの時は必ずこの組み合わせでした。
たまに渡邉監督が3バックにするとこの限りではないのだけれど
4バックのシマオ平岡コンビで行った試合は17試合。
その間複数失点を許したのはなんと2回だけ。そしてどちらも2失点。
23節の鳥栖戦と、32節のG大阪戦が該当の試合になります。
鳥栖は金崎夢生の気迫の入ったプレーでPK奪取と魂のヘディングを決められましたが、どちらもCBに責任を問うのは酷でした。
流れの中で、このCBコンビを崩して複数点決めたのはG大阪だけということになります。
17試合で13失点。リーグ最少失点のC大阪と肩を並べられる成績です。
もちろんその他の要因もあることは重々承知していますが
シマオ平岡コンビでの4バックで挑んだ試合と、それ以外でまとめてみました。
シマオ平岡コンビ(4バック時)
17試合 22得点 13失点 勝9 分3 負5 勝点30
シマオ不在orボランチ出場or3バック時
17試合 16得点 32失点 勝3 分2 負12 勝点11
一目瞭然。シマオがいなかったらと思うとゾッとします。
シマオが負傷離脱するというベガサポの恐怖をご理解いただけたでしょうか?
代役は誰?ベガルタ仙台のCB事情
ベガルタ仙台には本職をCBとする選手が4人います。
シマオマテ、平岡康裕、照山颯人、キムジョンヤ
そしてボランチを主戦場にCBも出来る選手が二人
椎橋慧也と吉野恭平
このうちシマオを除いて二人CBに据えることになります。
平岡が確定だとすると、通常CBの控えに入るキムジョンヤが代役となることが一番自然な選択になります。
G大阪でも実績を積んでおり、近年のベガルタでスタメンが怪我などで抜けた際、常にポジションを埋めてくれていました。
粘り強い守備と、ビルドアップもそつなくこなしてくれます。
対抗となるのは、吉野でしょうか。
昨年の広島では途中からポジションを失ってしまいました。
しかし、今年はキャンプでアピールに成功し木山監督の信頼を勝ち取っています。
足元が上手く、後方から落ち着いて味方にパスを繋げるところが彼の魅力でしょうか。
半面、本職のCBと比べると対人のパワフルさに少し欠けているところは気になります。
めちゃめちゃ上手く見えますが、城福監督の求めるCBには足りないところがあったのでしょうね。
ベガルタは若いCBの台頭が無く、長期的に見たらこの機会に彼をCBで起用するのも大いにありだと思います。
あとは照山の電撃デビューも少し期待したいですが、現実的ではないでしょうね。
急に吉野照山のCBコンビなんてことになったらベガサポのワクワクと(悪い意味でも)ドキドキが止まらないでしょう(笑)
ルヴァンで落ち着いたプレーぶりを見せてくれていた昨年を思えばチャンスは訪れるでしょうが、木山監督の決断に期待したいですね。
そして椎橋ですが、CBが出来るといっても、入団後4バックでは(私の知る限り)やっていないはずです。
何より、どうせなら吉野がCBに入って椎橋をボランチに置いたほうが安定度は高いでしょう。
椎橋はボールを刈り取るのが上手く、積極的に縦へパスが出せる選手です。
昨年のトゥーロンでは、キャプテンマークを巻いて試合に出場し、ベストイレブンも取りました。
とてもポテンシャルが高い選手ですが、個人的にはボランチで勝負してもらいたい選手です。
平岡の代役を考えてきましたが、順当に行けばキムジョンヤか吉野がポジションを埋めてくれるでしょう。
個人的には吉野にCBをやってもらい、椎橋がボランチに入ってくれることを期待しています。
まとめ
シマオマテが練習中に怪我をしてしまい(右ひざ靭帯損傷)全治8週間
シマオに頼るところの大きい仙台にとっては大きな痛手である。
シマオの代わりに、キムジョンヤや吉野恭平の活躍に期待がかかる。
早く完治するといいですね!
シマオキャプテンの一日も早い復帰をお祈りしましょう!
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