Jリーグが、6月27日から再開が決定しましたが
今年は先に、全カテゴリー降格なしで合意しています!
なぜそのような判断になったのでしょうか。
昇格あり、降格なしのルールの導入について紹介していきます。
Q.なんで今年のJリーグは降格なし?
A.不公平を各クラブに受け入れてもらうため
似たような意味ですが、公平性を保つためではありません。
あくまで、今年のJリーグは、不公平であること
これを受け入れてもらうための苦肉の策なのです。
その本質は、クラブとリーグ存続のため
多少不公平なことがあっても、試合を行うことを第一優先に運営できるように
そのような思いから、今年は降格なしのルールで決定しました!
試合が出来なければお金が入りません。
そうなれば経営破綻するクラブも出てくるでしょう。
不公平を受け入れるにあたり、各クラブ一番の懸念である「降格」の恐れを撤廃したわけです。
どんなところが不公平なの?
これはたくさん出てくると思います。
たとえば、7月10日までの数試合は、各チーム無観客で試合を行います。
基本的にJリーグはホーム&アウェイで、全チームと2回ずつ対戦しますので
ホームで主催できる試合数はJ1なら17試合というように決まっているのです。
そうなると、無観客期間にホームゲームを行うチームは集客できずにかわいそうですよね?
ある程度はバランスを取っているようですが
現に、柏レイソルは7/4と7/8のどちらも無観客のホームゲームが決まっていますし
コンサドーレ札幌はどちらもアウェイで消化になります。
今年に限っては、このような不公平が必ず生じるのです。
公平性はもちろん追求しているでしょうが、本当に公平にするとしたら
柏と試合するFC東京と横浜FCは、ホームの柏戦を無観客でやるべきですし
コンサドーレは逆に横浜FCと鹿島とのホームゲームを無観客でやるべきとなってしまいます。
だれもこんな平等は望んでませんよね。
こういった点において公平性を追求していては、リーグが成り立たなくなります。
だから今年のJリーグは「不公平」なのです。
じゃあ昇格も無しでいいんじゃない?
これもまた難しい問題です。
単純にJ1とJ2はカテゴリーだけの違いではありません。
例えば試合の時の移動手段も変わってくるらしいですし
給与やメディアの露出も極端に少なくなります。
昨年のJ1の得点王は仲川とマルコスジュニオールですが、ではJ2の得点王は?
と尋ねられて、すぐに頭に浮かぶでしょうか?
それだけ注目度が下がるのです。ちなみにレオナルドです
贔屓チームがJ2で、JリーグタイムややべっちFCを見たことある人なら、その扱いに悲しくなったことがあることと思います。
また、観客動員数も露骨に変わります。
今年で降格後3シーズン目を戦う新潟を例に出しますが
J1にいた頃は、多い年の平均動員数で4万人を超える年もありました。
降格してしまったシーズンは2万2千人
それが昨年と一昨年は1万5千人です。7千人も減りました。
少し極端な例になりますが、やはり最上位カテゴリーから離れてしまうと、関心が薄れてしまうファンも多いようです。
札幌や仙台、FC東京湘南ベルマーレ、どこを見てもJ2時のほうが動員数が多かったなんてことはありません。
下部カテゴリーで戦うことがクラブ、サポーターにとって避けたいことであるのは明白です。
そうなると下部カテゴリーのチームは昇格というモチベーションのもとシーズンを戦うわけですが
そこで昇格が無いなんてなったら納得しませんよね。
頑張ったチームはその分報われなければなりません。
今年のこの決定は、全てのチームに納得してもらい、不公平を受け入れてもらうため、このように決定されました。
となれば、J2では降格なしに加え昇格あり、J3では昇格あり
ここが全てのチームに納得してもらえる落としどころと言えるのでしょう。
来年はどうなるの?
まだ正式決定はされていない様子ですが
基本的にはJ1が18チーム、J2が22チームに戻すように動くはずです。
となると、2021シーズンも昇格枠が変わらないことを前提に話すと
最低でもJ1から4チーム降格、J2から4チーム降格することになるのです。
恐ろしい、混沌としたリーグになりそうですね。
まとめ
以上、今年のJリーグに降格がない理由でした。
全てのクラブに不公平を受け入れてもらうため、今年はこのような対応になっているみたいです!

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